今回は、航空会社のユニフォーム事例をご紹介します。ピックアップするのは、「ハワイアン航空」「スカンジビアナ航空」「デルタ航空」の3社。どの航空会社も自社のルーツやアイデンティティをうまく取り入れた、オリジナリティの高いユニフォームとなっています。
航空会社制服 事例1:ハワイアン航空
2016年11月、ハワイを拠点とする航空会社「ハワイアン航空」が制服の新デザインを発表しました。今回のデザインは、業界トップクラスの企業である「アフィニティー・アパレル」社や、ハワイ島ヒロにあるデザインスタジオ「シグ・ゼーン・カイアオ」、そしてハワイアン航空の各部署代表40人で構成された委員会によって考案されたものです。
新ユニフォームのテーマは、力を合わせるという意味を持つ言葉「クウ・マコウ」。色は紫と青を基調としており、デザインは「オヘカパラ」と「レフア」の2つの要素によって構成されています。オヘカパラはハワイの伝統的な竹製スタンプ、レフアはハワイ文化を象徴する様々な意味を持つ植物のこと。地元であるハワイらしさが存分に表現されたデザインとなっています。
青と紫の色味で落ち着いた印象を与える一方、ハワイならではの雰囲気を感じられる非常に完成度の高いユニフォームになっているのではないでしょうか。
航空会社制服 事例2:スカンジビアナ航空
2016年10月、スカンジビアナ航空が17年ぶりにリニューアルを発表したユニフォームです。デザインはスウェーデンのアパレルブランド「AMA AWE」のデザイナーAmandah Andersson氏が担当。テスト着用などに1年半の歳月をかけて制作された渾身のユニフォームとなっています。
新ユニフォームは、紺色をベースに、同社のコーポレートアイデンティティである「ブルー・オン・ブルー」を指し色に採用。キャビンアテンダント(CA)のスカーフも非常に特徴的で、空から見たスカンジビアナ航空の機体から着想を得て制作されています。また、CAの制服はポロシャツやポンチョなど、個人の好みやその時の天候によって様々なバリエーションを選択できるようになっています。
とてもスタイリッシュなデザインで、同じ青系でも、上述のハワイアン航空とはまた違った印象を受ける制服になっています。
航空会社制服 事例3:デルタ航空
2016年10月、デルタ航空は2018年より新たなユニフォームを導入することを発表しました。デザインを担当したのはニューヨークを拠点に活動しているデザイナー、ザック・ポーゼン氏。当初、ポーゼン氏は同社に別のデザインを提案していましたが、セクシー過ぎて実用的ではないという理由から、却下されてしまうという経緯がありました。
苦戦しつつもポーゼン氏がデザインした今回のユニフォームは、濃い紫色を基調に赤を指し色で使う大胆な配色と、クラシックなスタイルが融合したものになっています。「機能性などを犠牲にすることなく、仕事中もグラマラスに見えるようにしたいと考えた」とは、同氏のコメントです。
デルタ航空の最高責任者エド・バスティアン氏も、「デルタ航空の精神である思慮深さと革新性を体現しています」と語っており、落ち着いた品格のなかにも新しさを感じさせる制服になっているのではないでしょうか。
オフィスユニフォーム 航空会社編 事例まとめ
今回は航空会社の制服ユニフォーム、リニューアルの過程を書かせていただきました。航空会社はもちろん、業種は異なっても、作業着、オフィスユニフォーム、店舗制服のリニューアル時の参考になるのではないでしょうか。
オフィスユニフォーム
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