今回は、日々の生活のなかでも何かと目にすることが多い素材「ポリエステル」について、その特徴を解説していきます。
ポリエステルは、石油や天然ガスなどを主原料とする化学繊維の代表格。「ポリエチレンテレフタレート」という樹脂を糸状にしたものです。日本では1958年に製造が始まり、現在は化学繊維のなかで、もっとも多く生産される素材になっています。
事務服・作業着 ポリエステル素材の特徴
耐久性に優れている!
ポリエステルは耐久性に優れており、長持ちするのが大きな特徴。ナイロンに次ぐ強度を誇り、摩耗にも強いため、事務服・作業着はもちろん、医療ユニフォームや介護制服など、全ての業種ユニフォームの素材として非常に多く選ばれる素材です。
シワになりにくい!
ポリエステルはハリ・コシがあって、シワができにくいのがメリットです。アイロンがけなどのお手入れが簡単に済む「イージーケア性」は、ポリエステルの大きな魅力だと言えるでしょう。
乾きが早い!
ポリエステルは吸湿性が低く、水に濡れても乾きやすいという特徴があります。水を使う作業が多い現場の制服ユニフォームには最適です。洗濯しても早く乾き、伸び縮みしないのも嬉しいポイントです。
カビ・虫などに強い!
ポリエステルはカビや虫、また油類・薬品などにも強い繊維です。衣替えで使わない時期でも虫食いの心配が少なく、清潔さを保ちやすい素材だと言えるでしょう。
その他、ポリエステルは軽いので仕事着として快適に着用でき、プリーツ性がある(折り目がとれにくい)ので、スーツのパンツなどにも多く用いられます。日光に当たっても変質しないなど、たくさんのメリットがある素材です。弱点は静電気を帯びやすいこと、毛玉ができやすいこと、通気性に劣ることなどでしょう。
ポリエステル100%の制服・ユニフォームのお手入れは?
基本的に、ポリエステル100%の制服ユニフォームは型崩れに強いので、家庭用の洗濯機に入れて普通に洗っても大丈夫です(ただし、薄くてデリケートなデザインの場合は手洗いがおすすめです)。色落ちしやすいので、洗濯の前に色落ちのチェックをしたほうがいいでしょう。色落ちがある場合は、他の衣類と分けて洗ってください。高温でアイロンをかけると表面が溶けてガサガサになってしまう場合があるため、アイロンは低めの温度に設定しましょう。また、テカリ防止のため、裏からかけるのがポイントです。
綿とポリエステルの混紡素材について
「混紡」とは、異なる繊維を混ぜること。混紡によって、それぞれの繊維の長所を生かし、短所をカバーすることができます。様々な衣類において、ポリエステルと綿の混紡素材がよく用いられます。ポリエステルと綿を混紡すると、綿が持つ吸水性・通気性と、ポリエステルが持つ耐久性やシワへの強さなどの特徴が融合する結果、非常に使い勝手が良く、取り扱いやすい生地に仕上がります。
なお、混紡の割合は、「肌触りを重視したい」「イージーケアにしたい」など、優先したい特性によって変わってきます。一般的に、「ポリエステル65%:綿35%」の混紡織物は非常に多く、繰り返し洗濯するようなワイシャツや制服・ユニフォームの素材として重宝されています。
ポリエステル素材のユニフォーム
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作業着デザイン提案について
今回は「事務服・作業着の素材を知る ポリエステル」について書かせていただきました。
e-UNIFORMでは、作業着・事務服・飲食店ユニフォームなどのデザイン提案も行っています。ユニフォームリニューアルをご検討の際はお気軽にご相談ください。無料カタログ請求もご活用ください。