今回は、作業着ユニフォームはもちろん、スポーツウェアやバッグの素材としてもよく用いられる「ナイロン」について、その特徴を解説していきます。
ナイロンは、ポリエステル、アクリルと並び三大合成繊維の一つに数えられる素材で、世界で初めての合成繊維。石油を原料にした高分子物質「ポリアミド」を繊維にしたものです。1938年にアメリカのデュポン社が工業化に成功。当時のナイロンのキャッチフレーズは、「クモの糸より細く、絹よりも美しく、鋼鉄より強い」というもので、画期的な素材としてデビューして以来、様々な製品に加工されるようになりました。
現在では、作業着ユニフォームだけでなく、水着やウインドブレーカー、靴下やストッキングなど、幅広い衣類の素材として用いられています。また、近年は「強化ナイロン」も広く普及しており、バッグやカーペットの素材としてもよく使われています。
作業着ユニフォーム ナイロン素材の特徴
強くて丈夫!
ナイロンは弾力性・伸縮性に優れており、強度が高いのが大きな特徴。磨耗にも強く、非常に丈夫な繊維です。他の繊維にナイロンを少し混紡するだけで、その繊維の強度を格段に向上させることができ、長い間着られる衣服になります。水に濡れても強度が低下しないので、長期にわたって繰り返し洗濯しながら使っていく作業着ユニフォームにも最適な素材だと言えるでしょう。
シワになりにくく、汚れにくい!
ナイロンは弾力性があり折り曲げに強いため、素材としてシワができにくいのが長所です。さらに、汚れが落ちやすいので、毎日のように着用する制服・ユニフォームとも相性抜群。メンテナンスに手間をかけなくても長く着られます。
虫・カビに強い!
ナイロンは、虫やカビに強いのも特徴の一つです。衣替えなどで着用しない間も、虫害の心配がありません
吸水性が低く、速乾性がある!
ナイロンは吸水性が低いのが特徴。もともと非常に軽い素材ですが、水を吸って重くなることがありません。もちろん、濡れても短時間で乾きます。
一方で、ナイロンの弱点と言えば、熱に弱いことが挙げられます。熱を加えると変形・変色するおそれがあるため、火気を取り扱う職種の制服・ユニフォームには不向きです。また、直射日光によって黄ばむおそれがあります。他の化学繊維と同様に吸湿性が低いため、蒸れやすく、静電気が発生しやすい点などもデメリットだと言えるでしょう。
ナイロンとポリエステルはどこが違う?
ナイロンとポリエステルはともに合成繊維で似た特徴を持っていますが、異なる性質もあります。第一に、ナイロンのほうが伸縮性に優れているため、ストッキングなどストレッチ性を求められる衣料に適しています。また、ナイロンのほうが若干肌触りがやわらかめです。また、ナイロンは発色性に優れている(色を付けやすい)ので、色鮮やかな衣類をつくるのに適しています。
ナイロンもポリエステルもカビや虫に強い素材ですが、ナイロンは直射日光に弱く、劣化しやすい傾向にあります。耐候性に関しては、ポリエステルのほうが優れていると言えるでしょう。
ナイロン素材の作業着ユニフォーム
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作業着デザイン提案について
今回は「作業着ユニフォームの素材を知る ナイロン」について書かせていただきました。
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