オフィス制服の素材を知る!~アセテート~

今回は、様々な衣類や日用品などに使用されており、制服・ユニフォームに使われることも少なくない「アセテート」の特徴について解説していきます。

アセテートは、木材パルプのセルロースと酢酸を反応させることでつくられる素材です。セルロースが天然素材で、酢酸が合成素材であることから、半合成繊維に分類されています。1924年にイギリスのブリテッシュセラニーズ社がアセテートの工業生産を開始したとされており、日本では1948年から生産されるようになりました。現在、日本での生産はそれほど多くはありませんが、アメリカでは衣料品として大量に使用されています。

アセテートは主に衣類の裏地などに使われますが、用途はそれだけに限らず様々に加工され、カーテンや煙草のフィルター、また眼鏡のフレームなどにも使用されます。


繊維素材「アセテート」の特徴・メリットとは?

吸湿性・速乾性に優れている!

アセテートの代表的な特徴として、吸湿性・速乾性に優れている点が挙げられます。アセテートが混紡された制服・ユニフォームなら、高温多湿の梅雨時期や夏場でも快適な着心地が得られます。

消臭効果に優れている!

アセテートは、汗のニオイの主成分である酢酸やイソ吉草酸を素早く吸収する「消臭効果」に優れています。忙しく動き回る仕事や夏場の仕事のユニフォーム素材としては非常に心強い素材だと言えます。

静電気が起こりにくい!

アセテートは静電気が起こりにくく、塵やホコリが付着しにくいという特徴があります。精密機器や食品などを扱う仕事の制服・ユニフォームは、アセテートが混紡されていると安心です。

汚れにくく、汚れが落ちやすい!

アセテートは親水性と疎水性を持ち合わせているため汚れにくく、また汚れが落ちやすいという特徴があります。汗ジミやお化粧汚れに強いため、重宝されます。


オフィス制服

アセテート素材の事務服

アセテートの弱点と取扱上の注意点

引っ張る力に弱い

アセテートはシルクやレーヨンのように肌触りの良い素材ですが、それらと同様に引っ張る力や摩擦に弱いという弱点があります。

除光液や整髪料に弱い

アセテート繊維は、除光液や整髪料などが付着すると溶けて穴が空いたり、硬化してしまうことがあります。また、大気中のガスによって変色・脱色してしまう恐れがあります。

アセテートを使った制服・ユニフォームを洗濯する際は中性洗剤を使用します。ぬるま湯で手洗いするのが理想的ですが、洗濯機を使用する場合は必ずネットに入れるようにしましょう。また、アイロンをかける際は低温~中温にします。できるだけ当て布を当てて、生地にかかる負担を減らしましょう。


「アセテート」と「トリアセテート」は何が違う?

厳密に言うと、アセテートは「ジアセテート」と「トリアセテート」の2種類があります。一般的にアセテートと言えば「ジアセテート」のことを指し、アセテートうちの多くはジアセテートが占めています。アセテート(ジアセテート)もトリアセテートも同じような性質を持っていますが、トリアセテートのほうが耐熱性や湿潤時の形態安定性に優れるなど、改良が施されています。

オフィス制服

トリアセテート素材のオフィスユニフォーム

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今回はオフィスユニフォームの素材「アセテート」について、書かせていただきました。オフィス環境に合わせた素材選びをおすすめします。

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