オリンピックから見る「ユニフォームの驚くべき力」

今年の話題と言えば、やはり東京オリンピック(TOKYO 2020)。競技の華やかさの陰に隠れてあまり注目されることはありませんが、選手が着用するユニフォームには、競技におけるパフォーマンスを高められるような改良が施されています。競泳における「高速水着」などは、その典型だと言えるでしょう。

もちろん、ユニフォームの役割として心理面の効果も見逃せません。チームの全員が同じユニフォームを着ることで一体感が生まれ、帰属意識が向上し、士気が高まります。これは、オリンピックなどのスポーツに限らず、企業の制服でも店舗スタッフのユニフォームでも同じですね。

ただ、ユニフォームの効果・役割はそれだけではなさそうです。今回は、大変興味深い「ユニフォームの色に関する研究結果」をご紹介しましょう。

赤いユニフォームは勝つ確率が高い!?

スポーツ心理学の世界では、ユニフォームの「色」が与える影響について様々な研究が行われています。そのなかで比較的、耳にすることが多いのが、「赤は競技における選手のパフォーマンスを高める」という説です。

青より赤のほうが強いって本当?

2005年、世界的な科学誌である『Nature』において、赤いユニフォームの効果に関する論文が掲載されました。この論文では、アテネ五輪における格闘技(ボクシング、テコンドー、レスリング)のユニフォームの色と勝敗との関係が分析されていますが、赤いユニフォームを着た選手のほうが青いユニフォームを着た選手より勝率が高かったことが報告されています。

審判も色の影響を受ける?

もう一つ、興味深い研究データをご紹介しましょう。この研究では、テコンドーの練習試合を録画した映像【A】と、それを加工して、赤と青のユニフォームの色を入れ替えた映像【B】を40人の審判に見せました。そして、審判が【A】の映像を見て判定したポイントと、赤と青を入れ替えた【B】の映像を見て判定したポイントを比較しました。その結果、本来青いユニフォームだった選手を赤いユニフォームに加工した映像では、何とその選手のポイントが増えたのです。つまり、同じ試合を同じ審判が見たのにもかかわらず、ユニフォームの色を変えただけで判定が変わってしまったということですね。

ユニフォーム・制服 色の効果はあなどれない!

上述のような研究結果を見ると、ユニフォームの色は、それを着る人の動きに影響を与えたり、それを見る人の心理に影響を与えたりしているかもしれない・・・と思えてきますよね。オリンピックのユニフォームは大会期間中だけですが、企業や店舗・施設の制服・ユニフォームとなるとほぼ毎日着用するわけですから、色が与える影響はより大きなものになってくるはず。制服・ユニフォームを導入・リニューアルする際は、色が持つ効果も意識して、それをうまく活用できるといいですね。

ユニフォームの驚くべき力

オリンピックユニフォーム
カナダの選手団が開会式で着用したユニフォーム

オリンピックでは、毎回、ユニフォームのデザインが話題になります。リオ五輪の開幕前に『Forbes』誌では、「Olympics 2016: The Most Stylish Uniforms from the Rio Games(もっともスタイリッシュなユニフォーム)」というランキングを発表しています。

残念ながら日本はランク外! 1位に輝いたのはカナダでした。2位以下のユニフォームを見たい方は、『Forbes』のWebサイトをチェックしてみてくださいね。

※画像
https://www.forbes.com/sites/stephanrabimov/2016/05/30/fashioning-the-olympics-rio-top-six/

業務用ユニフォームデザイン提案について

今回は「ユニフォームの驚くべき力」について書かせていただきました。

e-UNIFORMでは、事務服・飲食店ユニフォーム・作業着などのデザイン提案も行っています。ユニフォームリニューアルをご検討の際はお気軽にご相談ください。無料カタログ請求もご活用ください。

カタログ請求 デザイン相談

ユニフォーム通販 e-UNIFORM

ABOUT US
e-UNIFORM(ユニフォームのダイイチ)
e-UNIFORM(ユニフォームのダイイチ)
ユニフォーム通販「e-UNIFORM」が運営するコラム。

≪e-UNIFORM≫
作業着・事務服・医療白衣・飲食ユニフォーム・介護制服・エステサロンユニフォームのお役立ち情報を毎月掲載しています。
≪カタログ請求・デザイン提案依頼≫
営業時間 9:00~17:30
定休日 土日祝
株式会社ダイイチ
横浜市中区宮川町3-89



▼▼▼通販・公式Twitter▼▼▼