「白衣」と聞くと、ほとんどの方が看護師さんのワンピース型の白衣をイメージすると思います。
「白衣=ナース服」のイメージは根強いですが、実際に白衣が活躍するシーンは様々で、着ているのは看護師さんだけに限りません。医師・歯科医師から歯科衛生士、薬剤師、栄養士、科学者、研究者、整体師、アロマセラピスト、エステティシャン、理容師・美容師、料理人、理科の先生まで、実に多くの職業の方が白衣を着ています。
多様化する看護師白衣・ナース服
逆に、看護師さんだからといって、みんなが白衣を着ているわけではありません。ナース服として看護師白衣を採用している病院・クリニックは多くありますが、最近では事情が変わってきています。「白衣の天使」に憧れて看護師になる方も少なくありませんが、実際に看護師として就職してみたら、「制服が白衣じゃなかった・・・」というケースもあるようです。
色で言えば、ピンクや水色、ネイビーなどのナース服も増えていますし、形で言えば、セパレートタイプやパンツスタイルを好む人も多くなっています。このように、近年ますます多様化している看護師白衣・ナース服ですが、どのような変遷で現在に至っているのか簡単にまとめてみました。
白衣・ナース服の移り変わり
明治時代
1886年に日本赤十字社が博愛社病院を設立。看護婦の育成が始まると同時に、看護服が誕生しました。
大正時代
純白の看護服が看護婦の制服に。白衣がナースの象徴になりました。
昭和初期
保健衛生法・環境衛生法により「清潔なナース服」の着用が義務化。綿100%のワンピース型白衣がナース服として定着しました。
1960~70年代
色のバリエーションが増え、素材もポリエステルが主流に。カラーが多様化するとともに、イージーケアが求められるようになりました。
1980年代
有名デザイナーが手がけるデザイナーズブランドの看護白衣が登場。ファッション性を追求する白衣が増えていきました。
1990~2000年代
制電性や防透性、制菌性に優れた高機能素材が登場。看護白衣の機能性が向上するとともに、感染予防の役割も求められるようになりました。
2008年
Vネックの濃色白衣「スクラブ」の人気が沸騰。海外の医療ドラマの影響で注目されはじめ、日本のTVドラマ『コード・ブルー』において救命医療の現場で着用されたのをきっかけに、急速に医療スクラブの導入が進みました。
2009年以降
スポーツブランドが白衣のマーケットに参入。「ルコック」「アシックス」「アディダス」「ミズノ」などが看護師白衣の発売をスタートしました。
進化する看護師白衣・ナース服をもっと楽しもう!
このように様々な変遷を経てきた看護師白衣・ナース服は、日進月歩で進化を続けています。色や形が多様化し、高機能素材が開発され、ナースシューズ・ナースサンダルもスタイルを変えています。このような変化の背景としては、男性看護師が増加していること、ファッションが個性化していることはもちろん、従来の白衣が持つ威圧感・恐怖感が問題視されるようになったことなど、様々な要素が考えられます。何はともあれ、看護師白衣・ナース服は、もう色や形だけにこだわる時代ではないのかもしれませんね。
看護師白衣とは
看護師の白衣は、医療従事者が着用する衛生衣服です。清潔感を保ち、患者さんへの信頼感を与えるために白色が選ばれます。現代では、白衣はドクターコートやナースウェア、スクラブ、ケーシーなど、様々なスタイルがあります。それぞれのデザインは、職種や作業に合わせて異なり、動きやすさや機能性が重視されています。
例えば、ドクターコートは長袖でコート型の白衣、医師や薬剤師が着用することが多いです。ナースウェアは看護師のユニフォームで、ジャケット型やワンピース、スクラブが含まれます。スクラブは手術着としても使用され、耐久性があり、洗濯に強いのが特徴です。ケーシーはハイネックで短めの丈が特徴の白衣で、医師や歯科医など幅広く着用されています。
看護師の白衣の歴史は、第二次世界大戦後に女性の権利拡大と共に進化し、動きやすさが重視されるようになりました。1970年代にはパンツスタイルが登場し1990年代以降はスクラブが人気を博しています。
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